10.

やさしいほど口をつぐむしかなくなることを私たちは知っていて、弱虫ばかりが集まって息をするように言葉を紡ぐ。

傷つかないためにはよわくよわく触れるしかなかった。それをやさしさと呼ばれて胸が痛かった。

 

あなたに何をしてあげられるだろうか。

私の言葉はうそ臭い。心のまま触れ合えればとも思ったけれど、醜悪に過ぎる。

なんにもしてあげられないのかもしれない。

 

やさしくありたいと思えば思うほど、人から遠ざかるしかない。

それでも想ってしまうのは、私の弱さでしょうか。

 

海、ソフトクリーム、陽射しの強さ。

水族館のペンギンになりたかった。