6.

人のように振舞えないことを恥ずかしいと思っている。

私は私を必要ないと感じることが主訴になりうるのかもしれない。誰かにとってではなく、私自身のために、私は必要ではない。

 

好きな人に「他人のことほんとうにどうでもいいんだね」と叱られたことがある。

死にたがること、(コントロールできないとしても)落ち込みが過ぎることで周囲の人に負担をかけ、傷つける。それを理解していながらも子供が駄々をこねるように、自分のやりたいように振舞って、疲弊と諦めの気持ちを生じさせてしまう。

我ながら身勝手だなって他人事みたいに思う。

何年かぶりに会ったとき彼女は世界にすっかりなじんでいて、よかったな、たぶんもう会うことはないんだろうなって、すこし寂しかった。

 

何年も連絡をとっていなかった友人から「死ぬタイミングを遂に見つけた」と連絡が来た。

恋人ができて、その恋人を掬うためにすべてを尽くして、それができなかったら死のうと思っていると。それはそれで彼の選択で悪くないとは思うけど、少し陳腐だなって感じる自分の心が汚くて吐きそうだった。

その恋人はきっと君のためにぜんぶを使い果たしてはくれないよ。自分が生きるために君を使うよ。君はそれでいいと思うんだろうけど、いつかきっと辛くなるよ、悲しくなるよ。

溺れている人を助けようとしたら抱きつかれて一緒に溺れてしまうから、浮き輪かなにかを持っていきなね。

ぜんぶ分かっていてそう思ったんだろうに、余計な口出しをしてごめんね。

 

取り戻せない夜のこと。

もう駄目だって分かっていても願わずにはいられないこと。

笑って笑って諦めて、楽しければそれでいいって思えるのに、何一つ諦めきれないね。

 

身体が邪魔だ。きれいなものになりたい。