1.

すっかり歳をとってしまった私のことを書く。

すべてを覚えていることは難しいから、忘れてしまってもいいように、言葉で残す。

 

わからないまま続いていくことを許容できない。

頭の中の世界のためだけに、現実を続けていけるか。

 

毎日嘘をついている。明日につないで何もない。

囲んで結んで逃げられない、手のひらの昨日を眺めている。

ぼんやりとした憂鬱に、とても深い意味があるような顔をして、いつだって見透かされることに怯えていた。

 

底が見えたら、そこから始められたらよかった。

自己から観察可能な自意識すら虚飾し、いつからかそのことへの抵抗もなくなった。

自分を守るためにはどのようにすればいいか、私はちゃんと知っていた。気持ち悪いくらいに。

 

毎日間違える、いまだって、1秒前を間違える。

 

あなたに笑っていてほしい。